事実、鈴木愛理(℃-ute)については認めざるを得ない。
はじめに言っておきますと、私は鈴木愛理さんのファンではないです。
ですから、かわいい写真やうまい歌を並べて「愛理ってやっぱ最強!」みたいなコトではないのです。
ごめんなさい。
℃-uteを知った当時の私から見た彼女の印象は、
かなり作ってるなー
良く言えばセルフプロデュースができている。
悪く言えば、裏表がありそう。
この人の本音はどこにあるのかな。他人に見せたりしないんだろうな。
そんな、とっつきにくい印象だったのです。
幼いころってある程度どんな子でも無邪気で可愛いもんです。Berryz工房と℃-uteが所属していたハロープロジェクトキッズの映像や写真を見ると、たいして子供好きでなくとも「かわいいなぁ」と思ってしまいます。
でも、彼女は違いました。
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小学二年生で、この存在感。子供らしさが感じられない、このちょっと小生意気な感じこそ、彼女の本質なのかと思わせます。
その印象が変わったキッカケとなったのは、
「SHOCK!」発売時のエピソードについてのインタビューを見てからです。
メンバーの相次ぐ脱退・卒業により、今の5人体制となって初めてのリリースで注目が集まる中、歌唱メンバーが鈴木愛理さん一人という、ファンには衝撃的な展開となりました。
℃-ute 11thシングル
「SHOCK!」
他のメンバーのファンがまるで敵みたいに感じられてしまって、“ごめんなさい”って思いながら歌っていて。
指導とか評価を気にしすぎて、どう歌えばいいかわからなくなって、ストレスで咳が止まらなくなった時期(「SHOCK!」の時)もあった―(略)めっちゃ泣いてリハーサルにならないっていう。(笑)
なんで私が℃-uteのセンターなんだよとか思う人まだ絶対いると思うんですけど―
昔から私、器用とか、なんでもすぐこなすとかすごい言われるんですけど、それがすごいプレッシャーで、別にそういうわけじゃないし―
ポンと前に出された人って孤独なんですよね。
人の嫉妬も受けやすいです。
それに加えて彼女は、我が強くてプライドが高いために周囲から反感を買いやすい。
そんな時に取る行動は二つあって、
1自分を貫いて孤高のまま他を寄せ付けない。私は私。
2他に弱みを見せる等、自分を低くすることで他者からの反発を和らげる。
ここで、彼女は2を選んでいると思うんです。
(ハロプロで言うならたぶん1は真野ちゃん)
そのツールとして使ったのが河童であり、ギャグだったのではないかと私は考えます。
ツンとしていた幼いころの印象と打って変わって親しみが沸きます。
鈴木愛理のダジャレまとめ
でも、やっぱり彼女はそれだけじゃダメなんですよ。
単に社会性を身に付け、出る杭にならないだけなんて物足りないと思ってしまう。
彼女が意識しているのは、他者評価なんです。
そのために自分の魅せ方・見られ方を研究するんです。
キメるところはキメて、緩めるところは緩める。表情も、声も、動きも。
私が特に面白いなぁと思ったのはこれ↓です。
これは℃-uteがブログを書いていたGREEの日記を、一覧で表示したときのスクリーンショット画面です。
新しくファンになったとき、しばらくブログを見ていなかったとき、
こういうリストから過去のブログを見つけますよね?
この中で、一番目立つのは誰のブログだと思いますか?
そう、鈴木愛理さんのブログです。
頭に♡マークがついているから、すぐに彼女のタイトルだとわかるのです。
彼女は、どうしたらブログを見た人に自分の記事が目に留まるかをしっかり考えているのです。
非ファンの同級生と初めてのライブ参戦のハナシ。
同級生3人を℃-uteのラストCOUNTDOWN JAPANに誘うと、案外あっさりと「いいよー」との返事。多くのアーティストが出演しているため、空いている時間に他の気になるライブを見に行けることから、自然とハードルが下がった模様です。
ライブ後の感想で、最も話題に上ったのが、
鈴木 愛理
主な感想は3つ。
・歌がうまい
・エロい。なんと言ってもエロい
・なんか目が行く
これ↓は、ハロープロジェクトキッズオーディション時のインタビューでの発言です。
(前の動画でこのシーンを見ることができます。)
「ダンスはたぶん負けーないと思います。」
後に、あるDVDでそれについてこんなことを言っていました。
「そんなこと、カケラも思ってなかったの。むしろその時は歌のほうがやりたいと思ってたし、『私はもっと歌いたいです』ってことを言いたかったのに、なんかダンスって言っちゃって―。自分が『歌が好きです』っていうほど自信がなかったんじゃないかな。昔から私プライド高いんだよね、たぶん。」
自信があるけど、自信がない。そんな自分に負けないように、常に自分を磨いているのが「鈴木愛理」。多くの人に愛される理由は、そのあたりにあるのではないかと思うのです。
■■あとがき■■
彼女が、「自分も好きじゃない、昔の(自分)。でも、自分の昔が好きな部分もある。だから、その中間を行きたいよね。」とコメントしたことがありました。
彼女のプライドってBerryz工房結成時に選ばれなかったことやSHOCK!事件等で、何度か鯖折りをされているんですね。(鼻を折られるどころではない。)
それがあったからこそ孤高の道ではなく、周囲と調和する道を選んだのかなと想像します。
彼女を知れば知るほど、幼いころの彼女も今の彼女を作る大切なピースだったんだと感じます。
「つらいことを知っている人間の方がそれだけ人にやさしくできる。それは弱さとは違うからな。」そんな名台詞が思い出されるのでした。
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