ゆるーい自殺・自死欲求との付き合い方(後編)
さて、この話もこれで最後です。
中編で、人生は死ぬまでのヒマつぶしだとお伝えしました。いつ終わるとも知れないこのヒマを、私は一体何に使っているのか。
ゲームです。
SWITCHとかプレステとかではないです。私は、人生そのものをゲーム化しています。
1 プライベート時間をゲームする。
ウォーレン・バフェットという人を知っていますか? バフェットは投資とチェリーコークが大好きで、非常にチャーミングなおじいさんです。彼に興味を持った私がしたこと。それは、バフェットゲームです。簡単に言うと、自分が知りうるバフェットの考え方を用いると投資ってどうなるのかという実験です。手順は簡単です。
①チェリーコークを箱買いする。
まず、同じものをがぶ飲みし、気分を高めます。
②今の生活に困らないお金を投資に充てる。
投資に充てると言っても、儲けるためにするわけではありません。ひたすらバフェットの自伝「スノーボール」やインタビュー記事、動画にある教えに基づいて投資します。ちなみに現在 -50万円です。イテテテテ。まだまだ読み込みが足りないようです。
このまま下がり続けるのか、上がっていくのか。この不安定な情勢の中、どのように変動していくのか全くわかりません。でもまぁ、返ってこなくても生活はできるし、いっか。
ちなみに、私はギャンブラーでも浪費家でもありません。車も持ち家もなく、むしろお金はあまり使わない方です。
2 仕事時間をゲームする。
例えば「稟議書を通す。」をゲームするとこうなります。
【ルール】途中で引っかかったら(指摘が入ったら)アウト!
⇒ セーフだったら
よっしゃー! ノーミスで切り抜けた!(アウトになりそうなところを、うまいこと説明して切り抜けられるとなお嬉しい。)
⇒ アウトだったら
くそぉー! そこの指摘は予想してなかった! 次回は、絶対このミスせんようにしよ。つぎー。(翌日には忘れる。)
この仕事時間ゲームをしていると、なぜだか高く評価されることが多いです。不思議。こうやってプライベートも仕事もゲームしてると、結構いいヒマつぶしになります。
30歳の時、ニートで、金無し、あて無しだった私は、人生がどうでもよくなっていました。誰にも知られぬまま、泡となって消えてしまいたかった。私は薄れゆく気力を振り絞り、知人に片っ端から頼りました。遠い親戚のおじさん、3回会っただけの友人、昔私を好きだと言った人……。私は、ごはんを奢ってもらい、職をもらい、そして弱っている自分を慰めてもらいました。恥も外聞もありました。しかし、自分の力ではどうにもならないくらい追い詰められていました。
痛めつけなくても
この身はいつか滅びるものだから
甘えてなんぼ
私の好きな歌手はこう歌いました。正直、今でも人生がめんどくさくなる時があります。しかし、死は誰にでも必ずやってきます。わざわざ自分から迎えに行かなくても、そのうち向こうからやってきてくれるのです。そこには絶対の信頼があります。ありがたや~。だったら、べつに焦らなくたっていいじゃないか。そう思えるのです。
今は死にたくないとか、生きなければ悲しむ人がいるから死ねないとか思う人に少しでも届くといいな、と思いながら書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。
終わり。