ゆるーい自殺・自死欲求との付き合い方(中編)

※ まずは前編をお読みください。

「人生は死ぬまでのヒマつぶし」

 どこの誰が言ったかわからないけれど、私はこの言葉が好きです。

 ヒマな時、何をしていますか。ゲームしたり、漫画や本を読んだり、インスタ見たり、プラモ作ったり、チャットボットに壁打ちしたり、なんでもアリです。実は、人生だって法律を侵したり他人に実害を加えない限りなんでもアリです。それなのに邪魔をするのは「他人の視線」「要らぬプライド」です。

 私にはニート時代があります。勤めていた会社を辞めた後の約3年半くらいです。これまでと全く異なる分野にチャレンジするため、毎日黙々と9~10時間勉強していました。そんな中、図らずも自分の底辺っぷりを感じることになりました。

①友人や親戚、近所の人にいいトシして仕事もせずに引きこもっているように見られているのでは?
②職歴の空白は転職しづらいと聞くが、こうしている間にも自分の市場価値は落ちているのでは?
③友人は次々に結婚し、子供を産んでいく。私はこの大事な時期(いわゆる適齢期)に何をやっているのかと思われているかもしれない?
④税金も払わない自分は社会のお荷物ではないか?

これは誰かに言われたわけではありません。自分で「勝手に」感じていたことです。私たちは言われてもいないことを「勝手に」想像し、「勝手に」落ち込み、「勝手に」負け犬ラベルを自分に貼ってしまいます。この「勝手に」を止めるのがなかなか難しい……。

……そう思っているアナタ! 視野がだいぶ狭まっています! 人生は死ぬまでのヒマつぶしなんですよ!

 そもそも、人生のマックス悪いことって、死ぬことくらいでは? 目の前で親をなぶり殺しにされるような苦痛を中長期にわたって味わう、なんてこと現代にはほとんどないと思います。「人生は死ぬまでのヒマつぶし」という考え方を自分に染み込ませると、先ほどの①~④はこうなります。

①ヒマつぶししてるだけだから、トシとか関係ない。
②職歴の空白とかどうでもいい。どうせ死んだら終わりだし。
③友人は次々に結婚し、子供を産んでいく。そういう選択もあるよね。
④社会のルールは一応守る。お菓子買うとき消費税をちゃんと払ってるからワタシって真面目

 価値のある人生とか、生きる意味について深く考えることは大事なことだと勝手に刷り込まれていませんか? この記事を読んでいる方はきっと、十分悩んだり考えたりしてきていると思います。命は有限です。この世に生を受けたら、必ず死ぬのです。自分ではどうにもならない(答えが見つからない)ことに思いを馳せるより、「このヒマな時間を何に使おっかなー」という心持ちでいる方が、よっぽど生きていられます

続く

okada-pine.hatenablog.com

f:id:okada_pine:20210108192352p:plain