鈴木愛理ばかりがヒイキされていると言う人がいるけれど

ハッキリ言いますが、そんなご意見はお門違いもいいところです。

 

2018年6月6日にアルバム発売を機にデビューした彼女は、ここ最近のハロプロOGで最も手厚くプロモーション展開をしていると言えるでしょう。

テレビ、ラジオ、インターネット、雑誌等の露出が多く、所属事務所としてもかなり力が入っていることがうかがえます。

そんな彼女のオフィシャルサイトは↓です。

www.airisuzuki-officialweb.com

 おお!気合入ってるなぁ!という印象です。

その他にもブログ、InstagramTwitterYou Tube等、SNSや動画サイトを使って幅広く展開しています。

 

ここで大事なのは、彼女はプロモーション展開をしてもらっているのではなく、

プロモーション展開をしているということです。

 

私の知る限り、これまでのハロープロジェクトのOGは、スタッフから進路を提案をしてもらっていることがほとんどで、OG自ら提案をし、プロモーション方法を考えている人はほぼいませんでした。(道重さゆみさんを除く。)

その証拠に、OGの卒業後の売り出し方はおもに3通りです。

 

 【歌手】
  →CD出す(最近は配信も)
  →深夜の音楽番組出演
  →だんだんと出演しなくなる
  →ファンクラブ対象のイベントで歌う
 【女優】
  →ハロプロ以外の人との舞台
  →ハロプロ関係者が多く出演する舞台
  →ファンクラブ対象のイベントで歌う
 【バラエティ】
  →ひな壇後方でニコニコ
  →ファンクラブ対象のイベントで歌う

 

卒業後の活躍が期待された多くのOGも、このように活動していきました。

OGの発言の中で「卒業後はバンドをやってみないかと言われた」とか「作詞をやってみないかと言われた」というように、「やってみないかと言われた」という言い回しをよく聞きます。

 

一見、OG達は自分の道を自分で決めているように見えますが、実はクローズドクエスチョンによって周囲のスタッフに道を決められているのです。

多くの人は、YES or NOで答えられるクローズドクエスチョンには答えられても、自分で一から考えなければならないオープンクエスチョンには答えに窮してしまいます。

もちろん、それ自体は悪いことではないです。

 

鈴木愛理さんは、たぶんこの流れが好きではなかったんですね。

雑誌で彼女は「歌うこと、踊ることが一番好きだから、中途半端になるならもうやりたくないと思った」と言っています。

そこで、彼女は事務所にプレゼンを行いました。それは彼女自身が選手兼監督として、自分という「財」をどのように売り出すことがよいか主観的に、そして客観的に考え抜いたものでした。

 

 

ちょっと脱線しますが、そもそも、彼女は自分を客観的に見ることができる人です。そして、彼女は「鈴木愛理」を使って色んなことを試すのです。例えば、自身の「体型」について彼女はこのように考えます。

 

〇体のラインに納得いかない。

〇運動はせず筋肉を落とす→脂肪を増やし体重をふやす→絞るところは絞り、残すところは残す。

〇筋肉がありすぎてもカリカリでもダメ。

〇ソロで活動するあたって説得力を持たせるため、お尻は特に意識して作る。

〇やわらかそうだけどプニプニではない、そんな女性的な体型にする。

 

言葉で言うのは簡単ですが、これには食事制限をしたり、筋トレを増やしたり減らしたりと、体の段階に合わせて日常生活を変化させる必要があります。また、周囲の目(最近デブった、痩せすぎ等)からも耐えなければなりません。

つまり、彼女は自分の理想を達成するために「鈴木愛理」を使って、自身を客観的な目でプロデュースしているのです。

 

 

話を戻します。

自分が仕事にやる気を出すときってどんな時でしょう?

 

1 誰かから言われたことをただやるとき。

2 自分がひたすら案を出し続けて、それにYES or NOを言われて進めるとき。

3 自分とパートナーが共に提案をし、意見を交わしながらモノを作り上げていくとき。

私なら3を選びます。

 

彼女は自身の価値や能力を正確に分析し、今後どのように展開するか、費用対効果等の見通しをしっかりと相手(事務所)に伝え、双方に納得を得た結果として現在の状況を勝ち得たと言えます。

 

ここで、事務所の納得を得たから事務所がお金をかけて、彼女をヒイキして特別売り込んでいると考えるのは早計です。 

 

突然ですが、マスコミ等にプレスリリースってしたことありますか?

プレスリリースをしたときに、「日本初」とか「あの有名な○○とコラボ」とか、目を引く情報を載せることで、取り上げられる率はぐんと上がります。彼女はそんな情報をしっかりと盛り込みます。

例えば、CDアルバムでの「SCANDAL」や「赤い公園」とのコラボです。若くて実力もあるこのようなバンドとのコラボは取り上げる側の目を引きます。その他にも、雑誌「Ray」のモデルをしていたり、「15年目の新人」というキャッチフレーズを用意したりと、彼女は「引っかかり」をきちんと意識して情報を発信していきます。

 

私のように自分の部屋でこそこそと文章を打つだけならば、誰を説得する必要もありません。しかし、大きいことをするためには人の力を借りなければならない場面が必ずあります。人を自分の思い通りに動かすというのは大変な労力が必要です。

彼女は自己を客観的に分析し、明確なプロデュースの提案を熱を持って発信することで、周囲を巻き込み、これまでのOGとは違う方法で売り出すことに成功したのです。

 

 これらのことから、彼女がヒイキされているというご意見なんぞ、ちゃんちゃらおかしいと私は思うのです。

 

■■あとがき■■

彼女の強さは、自分の弱さを上手に出すことができるというところです。

ameblo.jp

このブログから私は、言葉を選んでオブラートに包みながらも、丁寧に自分の気持ちを伝えようとしているんだなという印象を受けます。 

いつもは明るく前向きでチャレンジ精神旺盛な彼女のことを、人間的に好きになる人が多いのはとても納得がいくのです。

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公式インスタグラムより


 

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