アイドルはなぜ恋愛をしてはいけないのかって議論があるけれど……
そんなの簡単です。
ダメに決まっています。
つい最近、ハロプロ界隈でもこの恋愛の話が持ち上がりました。
ハロープロジェクト所属のアイドル、こぶしファクトリー田口夏実さんと彼氏らしき男性のツーショット写真が流出し、騒動になっています。
— 週間ジャーナリズム@編集部 (@syoan49) 2017年11月9日
※写真間違いのため削除訂正しました pic.twitter.com/oLKpp3JA2D
毎度のことながら、
このタイトルのような議論がネット上で繰り広げられました。
議論を整理すると、
■恋愛容認派
アイドルだって人間なんだから恋愛くらいしてもいい。
恋愛禁止とか人権侵害。
事務所は恋愛禁止と公式に言っていない。
■恋愛否定派
恋愛禁止のルールは存在する。恋愛することはファンへの裏切り行為。
前述の恋愛容認派の意見で、「事務所は恋愛禁止と公式に言っていない。」
というものがあります。
逆に、容認しているという事実はありますか?と問いたい。
ハロプロを例に挙げると、事実が明るみになった人は矢口真里さんを筆頭に、ことごとく卒業またはその存在を否定してきました。このことからアイドルは恋愛禁止を公言しているも同然なのです。(※もちろん、「うちは恋愛OKです」と言っているところは別です。)
そもそもアイドルってファンにとってどんな存在でしょうか?
①疑似恋愛の対象
➁癒される
③無邪気な姿がかわいい
④頑張っている姿に元気をもらう。一緒に応援したい
ひとそれぞれ理由はあると思いますが、恋愛をしているかどうかは、実は、上記のどれに対しても関わってきます。
①は言わずもがな
②ごたごたと周辺がざわつき、メンバーが憂う姿に癒される人などいません
③無邪気だと思っていたのに計算高いという影がちらつき始めます
④私の場合はこれにあたります。ですから、これについてはちょっと詳しくお話しようと思います。
一見、頑張っている姿だけを追っているのであれば、彼女たちに彼氏がいようとい まいと関係ないようにも思えます。しかし、それは違います。
ここで大事なのは、
「アイドルが恋愛禁止を公言しているか」
ということです。
私は最初にアイドルの恋愛はダメに決まっていると書きました。
多くのコマを持っていることや恋愛をすること自体が問題なのではありません。恋愛禁止を公言しているにも関わらず、アイドルでい続け、恋愛をしているというそのズルさがまずいのです。
パートナーがいるのといないのではどちらが人気が出るかと言えば、それはいない方です。福山雅治は結婚してからCDの売り上げもファンクラブ会員数もガクッと落ちました。私の友人(既婚)も彼が結婚してからファンクラブを辞め、音楽を聴かなくなった一人です
「恋愛OKです」というグループは、そのハンディキャップをきちんと受け入れてから戦っており、逆に「恋愛禁止です」というグループはそれをアドバンテージとして他を引き離していると言えます。
そうやって利益を享受しているのだから、その分バレたときに周囲から批判を受けるのは、ある意味当然だと私は思うのです。
ここからちょっと話がそれます。
私にはカメラマンを派遣する事務所を経営している友人がいます。その友人曰く「分野を狭くした方がニーズが増える。」この人はウエディング撮影に特化した人ですとか、子供たちの撮影を主にやっていますとか、広告の撮影を〇件担当してきましたとか、とにかく専門性を持たせるのです。オールマイティーにいろんな分野をこなせるカメラマンはモテそうで、実はモテない(クライアントから希望されない)そうなんです。
これをアイドルに当てはめると、「私は歌を全力で頑張っています。私は歌しかないので。」というアイドルと、「私は歌とダンスと学業と演技と美容と恋をどれも全力で頑張っています。どれも大事です。」というアイドルがいたとして、どちらがマジだと感じますか?これって歌のレベルが同じくらいだとしても、明らかに前者の方が、歌に賭けているように聞こえませんか?応援したくなりませんか?
人を見るとき、特にアイドルに対してはその背景にも注目が集まります。最初は路上ライブから始まったとか、会いに行けるアイドルとして地道に握手から始めたとか。単にスキルやヴィジュアルを比べるだけではないのです。
(大学進学を毛嫌いするファンがいますが、その理由の一つとして上記があげられます。)
もちろんファンの中には、たくさんのやりたいことをやっていても、メンバーが歌を全力でやっていると信じている人もいると思います。それは否定しません。しかし、たくさんのコマを持っているということは、ともすると逃げ道を作っているように見えてしまうのです。
恋愛をしないというのは、その中でも大きなウェイトを占めています。
パートナーを作らないということは、ファンにとっては大きな覚悟に見えるんですね。そういう意味では武器と言えます。しかもこれが結構強い。
個人的には、その武器を使ったから好きとか、使わないから嫌いとかそういうことではないのですが、それも指標のひとつになっているのは間違いありません。
結果、
恋愛しないって言ったんだったら、そりゃしちゃいかんでしょ!
アイドルだろうとなんだろうと、誠実さが大事。
そう私は思うのです。
■■追記■■