聴いてりゃわかる。明石家さんまがいつまでも廃れない3つのワケ
「ヤングタウン土曜日」というMBSラジオ番組をご存知ですか。
私はラジオ寄りの人間なので、他のメディアでの彼についてはよく知りません。
しかし、このラジオからだけでもその理由は十分わかります。
聴き始めた最初の頃の印象としては、
・自分しゃべり多いな
・俺すごい多いな
・後輩への嫉妬も多いな
・周りはいつもヨイショ大変そうだな
・いかにもな大御所だな
というかんじ。
それでも、ラジオを聴いていると、その先に彼の人物像が見えてきます。
その1 ファンに対しての愛想がいい
ネットを検索しても、街で出会ったファンに対しての対応はすこぶるいいらしく、「神対応」「いい人すぎww」などの評判を多く目にします。
(この方の話はラジオでも出てきました。)
正直、仕事といえども常に笑顔で良対応できるわけではないですよね。
芸能人によっては、不快感を示す人もいます。
確かに、いくら有名税と言っても外に出るたびに誰かに声をかけられたり、友達でもない人から馴れ馴れしく話しかけられたりしたら不快になるのは理解できます。
このラジオによく出てくる名物リスナーがいます。村上ショージ曰く「イタいファン」。毎週ラジオの帰りに彼が乗る新幹線の時間に合わせて乗り場で待ち、サインを貰おうとするファンのことです。そんなファンにも毎回サインを書くのが明石家さんまです。
その2 いつまでも少年のよう
ラジオを聴いていると、さんまさんがレギュラーメンバーを手のひらで転がしているように見えて、逆に転がされているように感じるんですね。
「綾瀬(はるか)は俺のこと好きやねん」
「剛力(彩芽)は俺を好きな気持ちをぐっとこらえてんねん。お前らにはわからんやろ」
そんなフレーズが度々出てきます。
それに対して周囲のレギュラーメンバーが軽くあしらうのが定番の流れです。
そんな彼のことを聴くたびにだんだんと可愛らしく感じてくるんです。
だって、北川景子をDAIGOに取られたって悔しがったりするんですよ!?
もう60歳を超えているいい大人が。
彼のすごいところは、漫画やアニメ、若いミュージシャンなど、新しいものを突っぱねないところにあります。
ラジオで若いアシスタントが、「アニメの『あの花』が流行っています」と言えば翌週にはそれを見たと報告するし、音楽の話になれば「西野カナの『ねぇDarling』ってやつがすきやねん」と話題をふります。
だって、60歳を超えている男性が「ボボボーボ・ボーボボ」を読む姿を想像できますか?
(さすがにこれは一巻で無理と思ったらしいです。)
新しいものに貪欲なところは、好感が持てます。
その3 独身(バツイチ)であること
1988年-1992年の間、女優大竹しのぶと結婚していたのはみなさんご存知のところだと思います。
離婚後は独身貴族として豪遊している話はラジオでもちらほら聞こえてきます。
それと同時に、みぶ菜のおいしさについて熱く語ったり、コンビニおにぎりが無性に食べたくなるという話は庶民的で、とても彼を身近に感じます。
夜更けにシールを服やバッグに貼ったり、裁縫をしているなんてエピソードは想像するだけで哀愁が漂います。
容姿が良く、お金があって、地位も名誉も持っていて、温かい家庭がある人を見て、私たちは果たしてその人を好きになるのでしょうか?見続けたいでしょうか?
「いいえ。好きになりませんし、見続けたくありません。」
ぶっちゃけ妬ましいですね。
完璧な子よりちょっと残念なところがある子の方がモテるという話を聞きますが、それは、男女関係だけにとどまらないと思います。
何もかも持ちすぎている人は、モテない。同性からも。
有名で何もかも手に入れることができるような力をもった人に、離婚経験があったり、哀愁を感じる部分があるというのは、愛される理由の一つになります。
つまり、芸能人である彼にとってそれは武器なのです。
■■あとがき■■
自分の世代の話もできるし、若い世代とも話ができる。そして、ちょっと残念なところがあって共感する。その上、ファンに対しての愛想がいい。
どおりで広い世代から愛されるはずです。
このあたりが、彼がいつまでも廃れない理由なのではないかと私はラジオを聴いていて思うのでした。