℃-ute解散、ももち卒業で改めて考えるハロプロ25歳定年制

 

■2017年6月12日、℃-ute解散。

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■2017年6月30日、嗣永桃子(ももち)アイドル卒業。

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2017年6月30日、一つの時代が終わりました。

それはつまり、「ハロー!プロジェクトキッズ」メンバーが全員卒業したということです。

彼女たちはハロー!プロジェクトに2002年6月30日に加入しました。
最年少の萩原舞は小学1年生。最年長の梅田えりかですら小学5年生でした。
それから丸15年が経って、15人全員が卒業したのです。

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ご存知の方もいると思いますが、どうやらハロー!プロジェクトには、
「25歳定年制」というものが存在するようです。
もちろん、これはオフィシャルに公表されているルールではありません。
しかし、、、

 

【卒業年齢】
 中澤(27歳)

 高橋(25歳)
 道重(25歳)
 矢島(25歳)
 嗣永(25歳)

 

上記以外のメンバーは、24歳以下で卒業をしています。
中澤裕子を除く歴代のOG達の卒業年齢を見ても、それはほぼ事実なのです。

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それでは、一般社会において25歳とはどのような年齢でしょうか。

ストレートで大学を卒業し、社会人になったとすれば社会人3年目にあたる年齢です。
新卒の離職率は3年で3割という情報は耳にしたことがあると思います。
また、「第二新卒」という言葉もあり、社会では25歳ってまだまだ若造です。

つまり、世間ではまだまだ色んなことにチャレンジする人たちがたくさんいる年代です。

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大手転職エージェントが行った2016年のアンケートによると、転職成功者の平均年齢は男性32.9歳、女性29.7歳で全体では32.3歳データが出ています。

一般的には年齢の壁(28歳転職限界説、32歳転職限界説、35歳転職限界説)が存在し、終身雇用制度が崩れつつある昨今においても、年齢が上がるにつれ転職が厳しくなることは明らかです。
つまり、「25歳」は新たなことを始めるには重要な年齢であると言えます。

 

話を戻して、アイドルにとって卒業後の進路を考えてみます。

ジャニーズをはじめとする男性アイドルは40代になってもアイドルという方が多くいます。
それに引き換え、女性アイドルはどんなに売れていてもほとんどが10代、20代で卒業を迎えます。
彼女たちにとって、卒業後の進路は大きな問題です。

 

ちなみにAKB48の最年長メンバーは、2017年に小嶋陽菜さんが29歳で卒業ということで、話題を呼びました。

 

・女優
・歌手
・バラエティタレント
・引退(一般人に戻る)

女性アイドルはこれらの進路を選ぶことが多いです。
ここで思い出さなくてはならないのが、

 

彼女たちは「小学生」「中学生」からスタートしている

ということなのです。

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アイドルって結構な制限がありますよね?
わかりやすいところで行くと、恋愛禁止。
その他にもデブ禁止とか、汚い言葉遣い禁止とか。
やっぱり「かわいい」ものをとことん極めていくのがアイドルなんですね。
(異論は認めます。)
そして、有名になればなるほど、色んな制限を抱えながら活動をしています。

彼女たちって、小学生や中学生からずっとこの制限を意識しながら生活していたわけです。

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結構ハードな部活動や習い事を経験された人ならばわかると思いますが、
自分が全力を注いできたコトって、辞める時も相当の決断が必要です。
そのきっかけは、家庭の事情、進学・就職、限界を感じて等あると思います。
一見辛いことのように思えますが、
これらは、立ち止まって考える大事なポイントとなってくれるのです。

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中には大学進学を選択した人もいますが、
ほとんどの人が小学生・中学生からそのままの流れで突っ走ってきているんですね。

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以前、元モーニング娘。の久住さんがラジオで卒業のタイミングを振り返ったときに
「まだ取り返しがつくと思って―」と発言し、物議を醸しました。
言葉のチョイスはさておき、ある種の感覚としては間違っていないと思います。

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なんでも挑戦できる年齢(25歳)で、
「一度立ち止まって考えた」という経験は、
たとえ、「続ける」という選択をしたとしても、
「覚悟」として、その人の心を支えてくれる芯となってくれます。

 

それらのことを勘案すると、やっぱり25歳定年制というのは、彼女たちにとっては合理的な制度と言えるのです。

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■■あとがき■■
でもやっぱり本音を言うと、℃-uteやももちがステージで輝き続ける姿を見続けたかった気持ちもあります。
ファンも後悔が無いよう、しっかりと終わりを見据えた付き合い方(応援スタイル)を考えていくしかないのかなぁと今は思っています。